Croatia(クロアチア)は ひと!! やさしい!!
留学中 英国でお世話になった クロアチアからの友達もだが
フレンドリーで 困っていると必ず助けてくれる♡
少しシャイなひとも 「Hvala(ありがとう)」と言うだけで
くしゃくしゃの笑顔を返してくれる♡
2003年 首都 Zagreb(ザグレブ)に到着して
最初に感じた違和感は
その しっとりと落ち着いた街で
のどかにカフェにいる人びとの雰囲氣に あった
未だ20代だったわたしは どきっとした
今想えば その違和感はたとえば…
カフェにいるけど みんなお茶をしていないこと…
街のひと誰もが そこにいるだけで
何かに従事したり 何かを享受したり 暮らしのための営みを
しているようには まるで観えなかった…
そのときわたし達は未だ… 1990年代
この国で起こっていたことを 全く知らなかった…
写真を見て 友達とどうしても行きたかった
旅の目的地 Plitvička Jezera(プリトヴィツェ湖群国立公園)しか
アタマになかった…
あのとき 日本語を話すクロアチア人が
たまたま通り
話しかけてくれなければ…
真の「クロアチア」を観ずに 帰ったかもしれない
彼は言った 「あのひと達は 働いていません
戦争でいなくなったひとのうちに住み その財産で生きているんです」
… ?????????? 彼の日本語はうまいのに 意味がわからなかった
どういうこと? わたし達は愚かすぎて
想像もしていない言葉に うまく返答できなかった
今のように すぐwifiつないでネット検索… とはいかず
聴き間違えかな… 友達との楽しい旅に「戦争」の2文字を消した
無意識に そう流そうとしていた
だがすぐにまた その真実はやってくる
翌日 ほとんどイタリアからの観光客で埋まった
Plitvička Jezera行きのバスで 手つかずの広大な土地を抜ける
その光景に感動して1時間ほど経ったころだろうか
トイレ休憩になった そのとき…
「この休憩所の敷地からは 決して出ないで」とのお知らせ…
なぜ?と想いながら外に出て ぞわっとする
道路向かいの空っぽの建物… 穴があいている
「戦争」の2文字が戻って来る…
初めて見たが 銃弾の跡だと直感的にわかった 足がすくむ
後から調べてみると クロアチアの大地には
未だまだ 地雷が残っているそうだ
(2021年現在も未だ 地雷ゼロにはなっていないよう…)
日本を含む 欧米メディアでは「Civil War(内戦)」と言うが
クロアチアにとっては「ユーゴスラビアからの独立戦争」という認識らしい
勝ちとった(守り抜いた)土地… だけど
痛々しい傷が そこにあった
人びとの心はどうなのだろう?
わたし達の想像の及ばない 恐怖や悲しみがあったに違いない
が… 出逢うクロアチアのひとは皆
まばゆいばかりの笑顔を 常に見せてくださった
クロアチアの人びとの「やさしさの秘密」は
ここなのかもしれない… 辛すぎるけど…
だけど そうして前を向いて「笑顔でいこう」としている国
わたし達が感傷に浸るのは お門違いで
たっぷりと クロアチアが誇る自然を満喫することに…
というか 自然とそうなった!!
それほどの 自然美と愛に溢れた国だった!!
透明度の高い湖群の散策は 1日では足りない!!
ゆっくりと 公園内に泊まって大正解だった♫
ちなみに… この魚たちは 戦後 人びとが資源回復に努めた証
そのとき敵だったセルビア勢力の兵士は ダイナマイトを湖に放り込み
気絶した魚を一氣に採る漁をしていて
終戦すぐは 皆無だったそう…
それから クロアチアの人びとの「やさしさ」を語る
もう1エピソード これは生涯忘れないだろう♡
ちょっと距離があるため 3泊4日の旅では時間的に行けなかった
クロアチアの南の端にある 世界遺産都市Dubrovnik(ドゥブロブニク)
そのかわりに Adriatic Sea(アドリア海)に面した
海辺の街 Zadar(ザダル)に向かう
ただここ… 当時は高級ホテル群が建ち並ぶリゾート地で
学生だったわたし達には 何処も予算オーバーで泊まれなかった…
そう Zagrebから近い海側の街ということで
何となくふらり また事前の下調べも予約もせず来たから…
ないとも知らず Information(観光案内所)で
すべて調べる氣だったから…
途方に暮れる…
そうして 飛び込みで尋ねたホテルの前で
泣きそうな顔で 「どうしよう…」を繰り返していると
その受付のお兄さんが わざわざ出てきて
「どうしたの?泊まれないの?」と 訊いてくれる…
ジェスチャーも取り混ぜ とにかく事情を説明すると あきれ顔…
そうだよね… わたし達はここには相応しくないね…
去ろうとすると… 「待って」と… ホテル内へ戻される
うん? よくわからないが もう何もじぶん達では考えられなかった
そこからのお兄さんが すごかった!!
あちこち違うホテルに 電話をかけてかけまくって…
わたし達の予算に合う宿を 延々と探してくれる
そうして唯一見つかったのが
1室だけ!!完成している 未だ工事中のホテル
オープンしていないから安くできると… なんという幸運!!
決まると さらにびっくり!!
そのお兄さんが そこまで車でサッと届けてくれ
挨拶もそこそこ 仕事に戻っていった… かっこよすぎる…♡
ずいぶん時を経た今でも 感謝で熱くなる♡
しかも その未完成ホテルはなんと!!
元々 地元では有名な海鮮料理店だったらしく
夕飯も朝食も 絶品で埋め尽くされる…♡
さらに!! 極めつけがあった!! それは目の前のビーチ!!
高級ホテル群の裏手にあるためか 秘密の場所のようになっていて
地元のおばちゃん1人しか 泳いでいなかった
建物の向こう側にわんさかいる 観光客の姿すら見えない♫
なんという贅沢っ!!
しかも その全く英語の通じないおばちゃんが 声をかけてくれ
ほぼジェスチャーだけで 2時間ほどお喋りする♫
わかるもんだ♫ そしてこの経験は ものすごい人生の宝となった!!
(これは Zadarに到着すぐに撮った写真)
残念なことに 今そのホテル名は出てこない… 一期一会…♡
ともかく クロアチアの人びとの「やさしさ」が
少しでもここで 伝わると嬉しいっ!! そして 逢いに行ってみて!!
最後に… あの人びとの美しい笑顔が
2度と曇らないことを 心から心から願って…